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美大ラウンジ(裏)

美大、デザインラウンジの「裏」の話を、手羽イチロウとその仲間がお伝えするブログです。

2015年02月14日

手羽ちゃんの美大受験アドバイスその15-倍率編

ムサビやタマビの志願者数より、二つの大学の志願者数の方が気になってた手羽です。
この話の続きは後半で。

 

美大受験アドバイスをやっております。
これまでの話はこちら。

手羽ちゃんの美大受験アドバイスその1-導入編
手羽ちゃんの美大受験アドバイスその2-交通編
手羽ちゃんの美大受験アドバイスその3-会場編

手羽ちゃんの美大受験アドバイスその4-実技試験編
手羽ちゃんの美大受験アドバイスその5-学科試験編

手羽ちゃんの美大受験アドバイスその6-緊急編
手羽ちゃんの美大受験アドバイスその7-時間つぶし編
手羽ちゃんの美大受験アドバイスその8-道具編
手羽ちゃんの美大受験アドバイスその9-都市伝説編
手羽ちゃんの美大受験アドバイスその10-受験票編
手羽ちゃんの美大受験アドバイスその11-妄想編

手羽ちゃんの美大受験アドバイスその12-モデル編
手羽ちゃんの美大受験アドバイスその13-モデル編2
手羽ちゃんの美大受験アドバイスその14-入試のアト編

本日のタマビ・テキスタイル入試で東京美大の入試も一段落。
私たちの入試業務もほぼ終わり、後は月曜日の大事な作業を残すだけとなりました。

 

今日は倍率の話を。

 

大学関係者なら恐らくこう言うでしょう。

就職率と受験倍率ほど信用できないものはない、と。

あ、ちょっとこの表現は語弊がありますね。
「ウソの数字を発表してる」というわけではなく、「いろいろな解釈の仕方がある」「数字を操作しやすい」「いろんな条件が重なるのでアテにできない」ので、参考にはなるけど信用できるほどのデータではないって意味です。
就職率の話はまた時間がある時に。

 

理由の一つ目は「定員の変更」です。
一般入試の定員を減らし、その分を推薦入試やセンター方式等に回すのはよくある方法。
そうすると、一般入試の志願者数が減っても母数が減るので、倍率的には下がったように見えにくい。

 

2つ目は「併願」。
例えば。
視デ受験者はタマビのグラフィックも受けてる可能性が高い。
視デとタマグラ合格してタマグラを選択する人もいます。そういう人はいないと思うけど(涙・・ムサビ選んでね)。
また、視デ受験者は基礎デやデ情を併願してる可能性もあって、視デとデ情合格して、デ情を選ぶ人もいます。
一般方式とセンター方式を併願(厳密には「併用」)してる人も多い。
なので、倍率が高いからといって、合格者全員がそのままその学科を選択するわけではないから、本当の倍率は下がります。

だから、「合格したけど抜けていく人」を見込んで合格発表の合格者数は定員よりも多めに出すもんなんですね。
人気度だったり併願率が違うので、どれくらい多めに合格者を発表するかは当然各大学・学科バラバラだし、年によって変わります。
志願者数を合格発表数で割った数字」が第1の「実質倍率」。

 

3つ目は「補欠」。
2月下旬になると「●●学科の補欠◎番だけど、大丈夫かな?」なんて書き込みやつぶやきが毎年ありますが、この「去年の補欠の繰り上がり数」も、本当にアテにならない数字で。
去年はいっぱい繰り上がったと思ったら、今年は数番で終わり、ってことはよくあること。
もちろんその逆のパターンもあります。
これはもちろん「人気度が変わった」という考え方もあるけど、「今年は去年より合格者をたくさん出したから補欠の繰り上がりも減った」ってこともあるんです。
志願者数を合格発表数+補欠繰上げ数で割った数字」が第2の「実質倍率」。
本当の合格率ってこの数字だったりするわけです。

 

では、皆さんが理解したか問題を。

定員100名。受験生1000名。
「倍率はいくつですか?」だと・・・ま、10倍です。単純倍率なら。
10倍・・・結構な数字です。
でも抜ける人もいるので発表された合格者は200名だったとします。
実質倍率は・・・・そうです。5倍になります。
んで、補欠繰上げで50番の人まで受かりました、と。
その学科の本当の実質倍率は・・・・・そう。実は4倍程度だったりするわけです。
わかったかな?

「合格発表数は定員どおりで、補欠で補充する」というやり方が一番簡単なんですが、あんまり補欠が繰り上がりすぎると「あの大学は人気がないんだな・・」と思われたりします。
どれくらい合格者を出して、補欠を発表するかってかなり難しく、ある意味大学と受験生との「かけひき」なんですね。

ちなみに、「予想より多く入学希望者がいても別にいいじゃん。悪いことじゃないでしょ?どーんと合格出しちゃいなよ」と素人考えで思いますよね?
実は「入学者が定員の130%以上、全体の定員が8千人以上なら120%以上だと助成金を交付しない」という文科省のペナルティがあるので、定員ぴったり、もしくは若干多いぐらいになんとかしないといけないんです(これを無視してる大学もないこともないですが)
ちなみにちなみにこの基準が来年度入試から東京、名古屋、大阪の三大都市圏の大学に対してそれぞれ120%、110%に10ポイントずつ下げる方向に進んでいるので(思うことはたくさんありますが)、
私大定員超過を抑制へ 三大都市圏、基準見直し 「地方創生」一環で - 産経ニュース
まじめにやってる大学の心理からすると、来年度入試は合格者数を減らして補欠を増やす方向に行くんじゃないかと。
だから、「基礎デのセンターB倍率36倍?!(涙)」なんて嘆く必要はあんまりなく。
実際の倍率はそこまで高いはずないから。

でも。
比較的デザイン系希望者は他学科も併願者してる人が多いです。
例えば工デと空デを併願してる人は多いので、「抜ける」可能性も高い。
また特にグラフィック系だと記念受験的な人も少なからずいらっしゃいます。
一方で彫刻なんかは他大学との併願はあっても、彫刻と油絵を併願する人は少ない。
手羽は少数派だったんです(笑)
彫刻や油絵は予備校等で対策をせずに受験する人もほとんどいません。
だから見た目の倍率が低くても、本当の倍率は意外と高かったりします。
倍率が高いからといって嘆く必要もないけど、倍率が低いからといって楽観視する必要もありません。

つまり。
倍率なんてものを気にしても仕方ないってことなのです。

 

で、冒頭の話ですが・・・・長くなったので明日にします(笑)

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