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美大ラウンジ(裏)

美大、デザインラウンジの「裏」の話を、手羽イチロウとその仲間がお伝えするブログです。

2016年08月25日

駆け込みで 行ってきました サントリー美術館

こんにちは、カタパシです。
台風が去って、夏らしい入道雲と青空にホッと安心する今日この頃。
夏の雲って、ちぎって食べられそうですね。

 

さてさて。

現在、こちらの展覧会が開催中ですよ。

◯オルセー美術館特別協力 生誕170周年 エミール・ガレ

会期:2016年6月29日(水)~8月28日(日)
※作品保護のため会期中、展示替を行なう場合があります。
※各作品の出品期間は、出品作品リスト(PDF)をご参照ください。

開館時間:10:00~18:00(金・土は10:00~20:00)
※入館は閉館の30分前まで
※shop×cafeは会期中無休
休館日:火曜日

入館料:一般 当日 ¥1,300 前売 ¥1,100
大学・高校生 当日 ¥1,000 前売 ¥800
※中学生以下無料
※障害者手帳をお持ちの方は、ご本人と介護の方1名様のみ無料

サントリー美術館の所蔵作品にガレ・コレクションがあるのは、美術館好きにとっては有名な話。
今回は、パリにあるオルセー美術館の特別協力のもと、100点を軽く超える作品が並びます。

エミール・ガレとは、1846年〜1904年の時代を生きた工芸作家です。日本でいう、江戸末期〜明治ですね。
ガラス工芸品が有名ですが、他にも家具や陶器など、作品の種類は多岐に渡ります。この展覧会では、ガレが死期を予想しながら制作したと言われる最晩年の作品「脚付杯《蜻蛉》」もありました。
この頃はパリ万博が開催され、芸術界に様々な影響を与えた時代でした。ヨーロッパから見ると地の果ての国である日本も例外ではなく、この時に展示された浮世絵も、ヨーロッパに大きな影響を与えました。いわゆるジャポニスムです。

ガレもジャポニスムの影響を受けた作家の一人です。「もののあはれ」が自然主義派の思想とマッチングし、ガレの代名詞とも言える蜻蛉、蛾、蝶などの昆虫や海の生物を、陽刻・陰刻とらわれず、斬新な形で作品に落とし込みました。今回の展覧会に並ぶ、多くの作品に自然がモチーフとして採用されています。
また、オルセー美術館が提供した多くのスケッチが、ガレの観察眼がいかに素晴らしかったかを物語っています。
もはやボタニカルアートの域で、習作にするにはあまりにもクオリティが高いことに驚かされます。

展覧会には、15世紀〜16世紀のルネサンス時代に活躍したジャック・カロも登場します。(あ、言っておきますが作品はありませんよ笑)
ジャック・カロは緻密な描写力と、卓越したエッチング技術を持つ版画家ですが、実はガレと出身地が同じ、フランスのロレーヌ地方と言われています。であれば、何が起きるか、おわかりですか?

ガレの作品には、ジャック・カロがスケッチしたものや版画を模しているものがあります。ガレにとっては、同じ地方の出身の巨匠を模倣することで、造形に対する学びを得ていたのかもしれませんね。ガレが生きた時代にはゴッホやモネをはじめ、これまでの形式美から飛躍させて自由で新しい芸術を模索しようという流れがありました。日本でも、明治期の油絵画壇には似たような兆候があり、脂派・紫派と対立流派があったほどです。

ガレもその中で新しい芸術を追求しますが、やはり、古典の芸術家から芸術の基礎を学んでいるということに感動です。これだけでも、今回の展覧会の意味はおおいにあったと言えるでしょう。思わず人にオススメしたくなる展覧会でした。

 

…話は変わりますが。

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