【workshop】SPEED KAIZEN LOUNGE(イベント終了)
毎日のように新たなサービスが生み出されていく現在、一つのアイデアを社会に有用なサービスにまでいかに素早く昇華させるかがビジネス上の大きな課題となっています。デザインエージェンシーとして企業の事業開発を支援してきたコンセントでは、このニーズに応えられる有効なアプローチを日々研究してきました。
本ワークショップは、コンセントが実際に実施している、より素早く開発プロセスを回すサービスデザイン・アプローチを体験するプロジェクトです。
リーン・スタートアップをベースにした高速な開発プロセスを通じて、一つのアイデアをビジネスに耐えうるものへと昇華させていく過程を、ワークショップを通じて実際に体験していただきます。週1回、3週連続のグループワークを通じて、レクチャーだけでは得ることの難しい、他の参加者の方の意見や講師のアドバイスを通した発見や気づきを得ていただくことができます。
【本ワークショップを通じて考えること】
・本当に社会に求められるサービスとは?
・ビジネスに耐えうるアイデアの昇華のさせ方は?
・アイデアの有効性を計測する視点は?
・アイデアを変更すべきタイミングはいつか?
本プロジェクトは、ワークショップを中心とした内容となっております。
この機会をより実りのある体験にするために、以下の書籍でサービスデザインやリーン・スタートアップについての概要を事前に把握しておくことをお勧めします。
『これからのマーケティングに役立つ、サービス・デザイン入門 -商品開発・サービスに革新を巻き起こす、顧客目線のビジネス戦略 』
J.Margus Klaar著
http://www.bnn.co.jp/books/7844/
『リーン・スタートアップ ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす』
エリック・リース著
http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P48970.html
日時:
第1回 2016年1月19日(火) 19:00-21:00
第2回 2016年1月26日(火) 19:00-21:00
第3回 2016年2月2日(火) 19:00-21:00(その後懇親会を予定)
会場:
武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5階
参加料:
無料(第3回のみ、懇親会費として¥1000頂戴します。)
定員:
15名(要事前申込み)
*お申込み多数の場合は抽選を行い、定員15名に調整させて頂きます。Peatixのお申込みにて、抽選エントリー受付となります。本ページ下部のお申込みボタンより、エントリーして下さい。
*エントリー締切は12/20(日)の24:00です。
*抽選結果は12/24(木)にメールにてご連絡させていただきます。
*参加者は、第1回から3回まで、全ての回に参加いただけることが条件となります。
*各回の最後には簡単な宿題もあります。
主催:
武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ、株式会社コンセント
ファシリテータープロフィール:
株式会社コンセント
Service Design division
岡本亮(おかもと・りょう)
サービスデザイナー/アートディレクター
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。エディトリアルデザイナーを経て、現在は「ヘルスケア」「自動車」などの分野をはじめとした新サービス開発支援に従事。ユーザーがさまざまなタッチポイントを経て体験する一連のプロセスを「サービス」であると捉え、顧客体験を基点として事業全体を再構築するサービスデザインを実践している。
工藤 大貴(くどう・だいき)
サービスデザイナー/グラフィックデザイナー
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。プロダクト・Webサービス・アプリケーションなどの新規事業立ち上げや改善プロジェクトを担当するほか、企業のV.I.設計・ブランド設計に携わる。受賞歴に第62回朝日広告賞入選、第81回毎日広告デザイン賞学生賞など。
【Archive】
■ 第1回 2016年1月19日
<Agenda>
1. オリエンテーション(20min)
2. 自己紹介とテーマくじ引き(10min)
3. 実践ワーク(70min)
4. 各チームプレゼン(15min)
1. オリエンテーション
◯サービスデザインとは何か。
形のないものを提供する事業だけではなく、製造業も含めたあらゆるものをサービスとする。
ビジネスのプロセスにおいて、製品を売った時点を終着点としてしまっては、現代では生きていけない。物を購入することによって得られるサービスや、その購入に至るまでの体験に価値を置くことによって、顧客に満足して購入してもらうことができる。
・既存の事業体視点ではなく、顧客視点で事業全体を再構築すること
・顧客とサービスが関わる接点全体をデザインの対象と捉え、その最適化を図るアプローチのこと
◯リーンスタートアップとは何か?
新しい製品やサービスにはリスクが存在する。このリスクを最小限に抑えるため、顧客の反応を学ぶサイクルを開発フローに組み込み、この一連のプロセスを繰り返すことで、事業の成功率を高めていく考え方である。
このように、リーンスタートアップとは、サービスデザインが目指す顧客視点での事業開発を実践的に行うための手法、マインドセットの一つなのである。
◯ワークショップ
・自己紹介とテーマくじ引きを行う。
ex.)客への対応の時間を減らすことができれば、売り上げも伸びるのではないか。
・5WHYs
テーマに対して「なぜ」という問いを5回繰り返す。
疑問点を次々に深く掘り下げることで、根本的な理由にたどり着くことができる。
ex.)
①なぜ、客への対応にこれほど時間がかかるのですか? → 忙しすぎるからです。ランチタイムは常に客が待ち行列を作っています。
↓
②なぜ、ランチタイムは常に客の行列ができるのですか? → その時間帯が1日で一番忙しく、すべての客をさばける数のスタッフがいないからです。
↓
③なぜ、忙しい時間帯なのにスタッフがいないのですか? → 作業場が狭く、大勢のスタッフが動けるだけのスペースがないからです。
↓
④なぜ、…
↓
⑤なぜ、…
・CPS仮説検証モデル
C=顧客(Customer)
実際に被害を受けてしまう顧客はどのような人間か。(テーマの依頼人もある意味では顧客)
ex.)休憩時間が短いサラリーマン:男性30代
P=課題(Problem)
顧客にとって、何が問題なのか。
ex.)休憩時間内に食べることができないこと
S=解決策(Solution)
その問題をどのように解決することができるか。
ex.)作業スペースを広くすることで、スタッフの数を増やし、客の回転率を上げる。
以上のように、CPSを仮に設定し、テーマが抱える問題の仮説を立てる。
ただし、この仮説にはどの顧客に焦点を当て、どの問題を解決するのか、その取捨選択が重要である。したがって、この仮説をより具体的で明確なものにしなければならない。
・プレゼンテーション
各グループ、話し合ったことのまとめと、絞り込んだ仮説についての説明。
宿題:課題インタビュー
仮説設定した顧客に実際にインタビューを行い、ワークショップで話し合った時に出てきた仮に設定した問題を本当に抱えているのかどうか、また別の問題を抱えているのかを検証する。
■ 第2回 2016年1月26日
<Agenda>
1. オリエンテーション(10min)
2. リサーチ結果の共有・仮説の検証(15min)
3. ソリューションのアイデア出し(15min)
4. ソリューションの選定と具体化(40min)
5. 各チームプレゼン(20min)
6. 宿題について(5min)