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美大ラウンジ(裏)

美大、デザインラウンジの「裏」の話を、手羽イチロウとその仲間がお伝えするブログです。

2015年05月28日

展覧会に行ってきたよ⑧ 「グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家」

こんにちは。
5月ももうすぐ終わりだなぁと、ラウンジに来る途中に見つけたツツジを見ながら思ったカタパシです。

さて、今回はもうすぐ終わりそうな展覧会の紹介です。
最終日の日程に気がついて、慌てて駆け込みで行ったんですけれど、その価値はあると思いますよ。
下の写真は図録の表紙です。表紙に使われている作品は《聖母のもとに現れる復活したキリスト》ですね。

[企画展示室]
グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家

会期:
2015年3月3日(火)~5月31日(日)

開館時間:
午前9時30分~午後5時30分

毎週金曜日:
午前9時30分~午後8時
※入館は閉館の30分前まで

休館日:
月曜日(ただし、3月30日、5月4日、5月18日は開館)

主催:
国立西洋美術館、ボローニャ文化財・美術館特別監督局、チェント市、TBS

後援:
外務省、イタリア大使館

協賛:
こだま印刷、損保ジャパン日本興亜

協力:
サー・デニス・マーン義捐基金、アリタリア-イタリア航空、アルテリア、日本貨物航空、日本通運、西洋美術振興財団

この展覧会の主役「グエルチーノ」って誰だよ、ってなるんじゃないかと思います。
カタパシも知りませんでしたが、調べてみるとなかなか興味深い人物のようです。

イタリアのチェントという街で生まれたグエルチーノ。幼少期から芸術の才を見せつけ、壁画装飾や聖堂の祭壇画などを請け負って描きます。ボローニャの大司教枢機卿のカンヴァス画の受注をきっかけに、その名を轟かせます。
時代というのもありますが、そんなわけなので宗教画がほとんどなんですね。

明暗描法(画面の明暗によって遠近感を出したり、質感を出したりする技法)というのがありますけれど、何を意識して明暗をつけるかで、絵のニュアンスが若干変わってきます。グエルチーノは、明暗のコントラストを極端に強調して描きますが、それがだんだんと光をより強調する方向にシフトしていきます。簡単に言えば、絵全体が明るくなっていったんですね。

こういうのも、ルネサンス期の礎を築いたジョットやレオナルド・ダ・ヴィンチといった、ヴァザーリの画家列伝に掲載されているような作家たちの研究あってのものだということも事実です。1600年代に入るともうだいぶ油絵の技法は確立して、強固な画面を作れるようになっていったんでしょうね。

その後は、新古典主義などのさまざまな芸術の観点から、評価が行ったり来たりしているんですが、現代になってサー・デニス・マーンという研究者の研究によってようやく高い評価を得られるようになったみたいですね。

最近の話をしますと、2011年の東日本大震災の1年後、チェントの大地震が起こりました。活火山を保有するという共通点から、イタリアと日本は復興という共通の目標を持ち、現在でも援助し合っています。今回のグエルチーノ展も、復興金獲得の目的も一部にはあるみたいです。

また、西洋美術館は《ゴリアテの首を持つダヴィデ》を所蔵していますし、何か因縁めいたものを感じたと館長メッセージに書かれていましたね。世の中、どこでどう繋がるか、わからんものです。

ちょっと熱く語りすぎましたかな?
宗教画も、人間がイメージする神話の世界ですから面白いですよ。
あと一週間ないですけど、ルネサンス芸術に興味のある方は是非^^

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