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美大ラウンジ(裏)

美大、デザインラウンジの「裏」の話を、手羽イチロウとその仲間がお伝えするブログです。

2014年04月4日

新入生へアドバイス2 -「美術モード」と「大学モード」-

現在の最大の悩みは「中1のお小遣いの相場はいくらなんだろ?」な手羽です。
いよいよリンクロウが中学生になるんですが、自分の時が思い出せなくて。
唯一覚えてるのは、「サッカーシューズ買うから9800円必要」と1万円もらって、5千円ぐらいのシューズを買って、あとはお小遣いに回してたことくらい(笑)
中学生のお子さんを持つスタッフに聞いたら千円派が2人、2千円派が1人、あげてないが1人だった。
どの程度の「子ども対応」が中学生に必要なのか難しい・・・。

 

新入生へのアドバイス二日目。
まず、本題に入る前にこの話を。

 

大学の対応には、「未成年対応」と「大人対応」があります。
「大学生といっても未成年だったり、成人であっても社会に出ていない人、『学校』というカテゴリーにまだ所属してる人たち」という考え方が「未成年対応」。
「大学生なんだから大人と一緒の扱いします」が「大人対応」。

大学のスタンスは「大人対応」が基本であり、「高校までと違って自由。自分で判断しなさい。ただし、責任は自分で負いなさい」です。 これはどの大学も。
昔から「未成年対応」で対応するケースもありましたが、徐々に「外圧」で「未成年対応」の範囲が広がっている気はしてます。
「昔に比べて学生が・・」というより、「大学はサービス業」と言われるようになってからのような。
この概念って20年前にはなかったんですよね。
(もちろん大元には少子化があるわけですが)

例えば、数年前からムサビは成績表を在学生保護者に送っています。
最初に聞いた時「え。大学がそんなことやるの??高校じゃないんだから・・・」と当時は思ったけど、保護者会や保護者参観日を開催してる大学も、今や珍しくありません。
「学生だけじゃなくステークホルダーの満足度を上げる」のは当然ですが、本当にこの風潮を学生さんや保護者の方は望んでるのかな、と。。。

「大人対応」「未成年対応」が混在するのが「大学モード」。
これはどの大学も同じだけど、美術大学には「大学モード」以外に「美術モード」が存在します。
つまり「表現者」として対応するケースであり、一言でいうなら「ま、美大だしね」な部分(笑)
「教授」と呼ばれてる人も現役のアーティストやクリエイターだから、若い表現者の気持ちは痛いほどわかる。
これらがごっちゃになってるのが「美術大学」。
「美術大学」である以上「美術モード」は死守したいのだけど、やはり「未成年対応」を望む「外圧」で「やりにくく」なってきてるのも事実です。

普通の大学ではNGだけど、美大ならOKな場合がよくあって。
よくもあり、悪くもあり。

典型的な例が「裸」の扱いかもしれません。
長くなるので書きませんが、「裸」は表現として必要な要素であって、これを全部否定すると・・・ということ。

また、「答えは一つじゃない。いや、答えがないかもしれない。でも答えのようなものを自分を信じて選ばないといけない」ことを学ぶのも美大です。
デッサン教育がまさにそう。
画面の中に何億通りと見えない線が存在するけど、「絶対的な正解の線」はない。
でも、「どれも正解じゃないから」と選べないでいると絵は書けない。
その中から自分が「気持ちいい。これだ!」と感じる一本の線を選び、鉛筆で実在化させるのが「デッサン」。
「気持ちいい!これだ!」を研ぎ澄ませるのが「美術教育」。
手羽が「美大生とは、『覚悟を決めた悩める自信家」と表現する所以です。

「大人対応」なら「迷ってる?・・・ふーん。自分で調べて解決しなよ」だし、「未成年対応」では「学生は昔より弱くなってるから、迷わせちゃいけない!」だし、美術モード的には「迷ってるなら、好きなだけ迷えばいいじゃん(もっと迷わせてあげるよ)」だし。
「美術」と「大学」を併せ持つ「美術大学」の葛藤は学生さんもだろうけど、大学側にもあるわけで・・・。
少し脱線しちゃったかな?

 

何が言いたいかというと、美大には「大学モード(未成年対応・大人対応)」と「美術モード」があるので、学生さんは・・・特に新入生とその親御さんはそのシーンがどのモードとして大学がやってるのか気が付いてほしい、気が付かなくてもそういうモードがあることを知っててほしい、ということ。

 

というわけで、いよいよ本題のオリエンテーションの話に・・・・入ろうと思ったけど、

まさかの続くっ!!!

 

 

 

 

一つだけ補足しておくと、「美大・美大生なんで全部許してね★」とは全く思っていません。
「社会の規則を守った上で」は当然の話なので、書いてないだけです。

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