lounge

新しい時代の

デザイン・デザイン教育を

考える場へ

武蔵野美術大学デザイン・ラウンジは、領域・概念が拡大し続ける「デザイン」を捉え、
新たな時代のデザイン教育を創出する「場」を目指しています。

EVENT

【event】トークイベント「サービスをデザインする」(イベント終了)

3Dプリンターや3Dスキャナなどの新しいクリエイティブツールの登場、デザインソフトウェアの簡易化など、
ものづくり市場とクリエイターを取り囲む環境が大きく変化する中、デザイン・ものづくりは、その単体の価値だけでなく、
届け方や背景、意味などの付加価値の重要性が問われ始めている。そんな時代にあって、昨今、クリエイターやデザイナーの
作り出す価値を、「サービス」という形で直接的に消費者に届る動き「サービスデザイン」が注目を集めている。

今回は、飲食店サービス、ギフトサービス、コミュニケーションサービスなど、新しいサービスを作り出す事業者を招き、
サービスデザインの観点からこれからのデザイン・ものづくりの届け方を考える。

日時:
11月3日(日)18:00-19:30(開場:17:30)

場所:
武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5階

登壇者:
篠田 哲郎 (Gift Your Time)
草彅 洋平(東京ピストル)
MC MAMUSHI
田和 晃一郎(PAIRY COO / http://pairy.com

参加費:
無料

定員:
50名

運営協力:
株式会社モーフィング

■プロフィール

篠田 哲郎 (Gift Your Time / 代表) 

2012年からプロの作家と一緒に贈りものが手づくりできるギフトサービス Gift your timeを開始。
1982年東京生まれの静岡育ち。他、イベントのプロデュースなど多数。
株式会社モーフィングのサービス事業部長を兼任、新規サービスの開発を担当。

 

草彅 洋平(株式会社東京ピストル / 代表取締役)

1976年東京生まれ。株式会社イデー退社後、株式会社東京ピストルを設立。
プランニング、編集、デザインディレクション、イベント、プロモーションなど
幅広い業務をこなす東京ピストルの代表取締役として活躍している。
最近では駒場東大前の文学カフェ「BUNDAN」、代々木上原のグラノーラ専門店「GANORI」など
さまざまなお店のプロデュースを手がけている。

 

MC MAMUSHI

東京出身。”バスケットボール・アナウンサー”という日本では希有な存在として活動し、
プロからストリートまでマイクを握るMCとしてはもちろん、新しいバスケットボールの世界観を
国内外で様々企画するプロデューサーとして奔走。また、ジャンンレスにクロスオーバーする
パーティーMCとして、NIKEやRED BULLのイベント、グローバルブランドやカルチャーシーンのパーティー、
またSUMMER SONICや渋谷BLOCK PARTYなどの有名野外フェスから企業や芸能の記者会見司会など
様々なフィールドからオファーを受ける。その幅広いコネクションからひねり出されるコラムニストとしても
各種メディアに連載執筆。アフロにサングラスがトレードマークのユニークキャラクターと知られ、
TVCMやJ-WaveやInter FM等の様々なRadio Programへの出演。近年では、「球技ボール界のパイオニア」
メーカーとして世界中で語られる東京下町発祥のスポーツメーカー”TACHIKARA”ブランド復活に注力し、
世界中の各スポーツシーンに見たことも想像したこともないようなボールを投下すべく、日々開発に夢中。
http://mamushi.mobi

 

田和 晃一郎(株式会社TIMERS / COO)

1986年生まれ。2010年、株式会社博報堂退社後、TIMERS inc.を共同創業し(取締役 COO)、
カップル専用スマートフォンアプリ「Pairy(ペアリー)」をリリース。会員登録者は13万人を超え、
来年度100万人突破へと向けて成長中。地域のお店と物々交換で繋がる「まかないプロジェクト」なども手がける。

【Archive】
「サービスデザイン」とは、欧米から入ってきた言葉で、デザインの思考法をビジネスに落とし込もうという手法です。
デザインの原点はデザイナーの思考法で問題を解決することであり、今回のテーマとなっています。

最初に、田和氏のサービス「Pairy」の紹介をして頂きました。
Pairyとは、大人も楽しめるカップル専用アプリです。
そもそもカップルってどんな存在なのか、恋人とのコミュニケーションってどうとるか?
カップルの本質は「思い出の共有」にあるのではないか。など思考されたそうです。
サービスの使用方法は、アプリをダウンロードしてペアリングし、記念日など簡単に登録。
そして、行ったリスト・記念日カウントダウンやリマインド、2人だけのアルバムも作成可能、というものです。
結婚したら、子供ができたら、など取りまく状況は変わっていくので、それに対応する次サービスを考案中とのことです。

草彅氏は、プランニング、編集、デザインディレクション、イベント、プロモーションなど幅広い業務を行う
東京ピストルの代表取締役として活躍しています。最近手がけたサービスを複数紹介して頂き、
その中の「BUNDAN」というお店について。文学が感心事であるという草薙氏が、
日本近代文学館の敷地にある場所をリノベーションしてブックカフェにしたものです。
草彅氏の蔵書2万冊を設置してあり、現地で閲覧可能です。
次に、「GANORI」というグラノーラ店。グラノーラのケロッグ博士の話などグラノーラの興味深いエピソードを紹介。
文学にしても、飲食にしても、まだ未開拓のエリアを狙ってサービスを作ってゆく手法です。
会場に、GUNORIグラノーラのサンプルをお持ち頂き、参加者の皆さんに食べてもらいました。


MAMUSHI氏は、昔からバスケットボールが好きで、ストリートバスケというジャンルがあり、
普通のバスケではないアプローチから観るバスケを提唱。
バスケを観たことはなくても感度よい人などを主なターゲットとしています。ま
た、バスケの世界に楽しい人が来てほしいという思いから、バスケ以外の様々なジャンルでMCを務めています。
そんな中、TACHIKARAという大正4年にうまれた運動器具メーカーと出会いました。
当時、手縫いで使いづらかったボールを、縫い目なしのゴム芯に革をはってほぼ真円のものを制作したメーカーです。
現在では、TACHIKARAブランドの復活に携わっています。
公認球に劣らない、しかもロットを気にせずできるボール製作、バスケットボールの以外にもアメフト、ラグビー、
野球等なんでも作れるとのこと。パフォーマンスに適した発光素材を使ったボールなども紹介。
全世界共通であるボールで世界に出ることができるとMAMUSHI氏。



篠田氏は、時間を送るというサービスがないか?と考え、「Gift Your Time」という
贈り物を送ることをお手伝いするというサービスを考案。
ものづくりに携わったことのない人が、プロのデザイナーと一緒に贈り物を作る、というものです。
流れは、webの中から作りたいものを選んでもらって予約、当日に作家・職人の工房を訪れて制作します。
制作に不慣れな人でも、プロが手助けしてくれるのでクオリティの高いものがプレゼントできるというシステムです。
製作中の写真なども撮影、費やした時間などが記された製作証明書も添えられます。
現在、ロマンチックな男性女性が使ってくれるサービスですが、もっと手作りの贈り物が広がってほしいと考えています。
サービスというものは、お客さんの顔があって何を提供するのかって考えて作られていくもので、
その過程でデザインの思考法が有用です。

Categorised as: EVENT

Posted:

EVENT> November 2013