2014年09月8日
手羽ちゃんのドキドキ潜入レポート -京都芸術系大学共同SD研修その3-
家の中で「エアーT」をこっそり試したら、足の小指を机にぶつけ1人で悶絶してた手羽です(実話)
ええ。結構最近まで、かめはめ波の練習をこっそりしてたクチです・・・・。
もう少し頑張れば、おならぐらいの小さなやつなら出せるようになると思うんだけど。
京都芸術系大学SD研修レポートをお送りしています。
昨日までの話はこちら。
■手羽ちゃんのドキドキ潜入レポート -京都芸術系大学共同SD研修その1-
■手羽ちゃんのドキドキ潜入レポート -京都芸術系大学共同SD研修その2-
講義では、美大における危機的状況の話もさせてもらいました。
「少子化」と言われてるけど、2009年に18歳人口は一度底を打って、今はほぼ横ばいの状態なんです。
大学進学率も上がってるから「今」受験生が減るっていうのは、少子化以外の「何か」の原因が大きいのだけど、便利なんでみんな「少子化」を理由にしてます。
ただ、2018年から急激に18歳人口が再び減り始め、2018年から2031年までの間に33万人減になると言われてます。
これがいわゆる「2018年問題」で、大学進学率も今後それほど上がらないことを考えると、単純計算で大学進学者が2031年までに約17万人減、つまり2031年では定員割れとかのレベルでなく、入学定員1000人の大学が今より170校分いらなくなってる・・・ってことなんですね。
んで、ここまでは大学職員であれば誰もが知ってる知識。
じゃ、美大特有の危機的状況とは何かというと、まずひとつは初等中等教育の美術時間数減があります。
美大界では「美術や図工の時間が減ってる!なんとかしないと!!」とよく言われてるけど、具体的にどれくらい減ってるのか知らない人が意外と多く。
本当に危機感のある美大広報スタッフなら原資料ぐらい持ってるはずなんだけど、調べようともしない人の方が多いんじゃないかしら。
んで、手羽が文科省の出してるデータを見ながらチマチマ作った美術・図工時間数の推移資料を講義では紹介しました。
先日参加したOAC主催情報交換会
■手羽ちゃんのドキドキ潜入レポート -夏休みフェスタと教育現場と制作現場を結ぶ情報交換会2014-
の時に教職・伊東先生が作成された同様の資料が配布されてて、「ぐああ。教えてくれたらわざわざ作らないでそのまま使わせてもらったのに(涙)」とショックを受けたりもしましたが、その資料とも数字に差がなかったので、大きな間違いはないはずです。
それでも間違ってたらごめんなさい。
あとは各自調べてもらえると。
図画・工作もこれだけ減ってるんですね。
しかも英語(外国語教育)が小学3年から行われ、小学5年から英語が正式教科になろうとしてます。
その分の時間はどこかの科目を削ることになるはずで、さて、どの科目が削られるのか。
言わずもがな、です。
美術の時間が減るってことは、専任の美術教師がいらなくなるってこと。
非常勤講師がかけもちで教えたり、「体育の先生が美術を教える」ってことにどんどんなっていく。
そうなると、「中学・高校、そして地域で美術の大事さを訴える人がいなくなる」ってことでもあるわけで。
もうひとつ、手羽の作ったデータがありまして。
それは、 東京藝術大学美術学部の志願者数推移。
藝大はこの10年で志願者数が半分になり、2014年度入試では3000人を切ってるんです。
ぶっちゃけムサタマの志願者実数(延べ人数ではなく)もこの減少ラインとほぼ同じ曲線を描いてるんですが、藝大のこの下がり方の方が私はショックで。
「近くにそれなりの大学があるから」「学費や生活費が高いから」という理由で東京の大学をわざわざ受験しなくなった・・・・と言われてます。
ムサビやタマビ等関東の私立大学はそれに当てはまるかもしれないけど、天下の藝大ですよ。
昨日も書いたとおり、「芸大=東京藝術大学」のことであり、ムサタマとは比べ物にならない歴史的で全国的なブランド力があり、なおかつ学費も安いのに、なぜここまで減ってるのか。
これは極端な言い方をすると、日本中で「覚悟をもって美術を勉強したい」と思ってる人が3000人いないとも考えられるのです。
美大どうしが切磋琢磨しあったり、自大学の教育の売りを宣伝するのは素晴らしいことなんだけど、変なところで相手の足を引っ張りあうのって・・・それってお互いにいいことあります?メリットあります? そんなことしてる場合じゃないんじゃない?
と思うわけです。
なので、手羽は他美大さんがいいことやってたらムサビ関係なく紹介して褒めるし、ネガティブキャンペーンみたいな「しょーもない」ことやってたら、別にいじめてるわけじゃなく「それはどうなの?それで美術教育は元気になるの?それで『芸術の国』になるの?」と問うてるだけ・・・ってことをわかってもらいたくて。