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新しい時代の

デザイン・デザイン教育を

考える場へ

武蔵野美術大学デザイン・ラウンジは、領域・概念が拡大し続ける「デザイン」を捉え、
新たな時代のデザイン教育を創出する「場」を目指しています。

EVENT

【workshop】第3回てがきかく会 with ラナエクストラクティブ × セプテーニ(イベント終了)

デザイン・ラウンジとラナエクストラクティブが主催するワークショップシリーズ!
浮かんだアイデアを、すぐにカタチにしてみよう!

身につくスキル:
・思考を整理する能力
・見やすい資料をまとめる能力
・急ぎの資料に対応できる能力

頭の中では何となく思いついているけれども、どのように資料化して良いのかわからない。
最近、そういった「想いをカタチに出来ない」人々が増加中との噂を聞きます。
それはもしかしたら、内容ではなく体裁に自信が無いだけなのかもしれません。
昨今、見た目だけではなく中身の本質的な良さで評価される時代と言われています。
では、どのようなまとめ方をすれば“中身”が伝わる資料になるのでしょうか。
このワークショップでは、人の行動パターンを応用したブランディングの企画・デザインを得意とする
ラナエクストラクティブの経験をふまえ、脳に浮かんだアイデアを具現化する方法を学んでいきます。

日 時:3回 2015年7月9日(木)19:00-21:00
登壇者:太田伸志(株式会社ラナエクストラクティブ 取締役CCO/プランナー)
ゲスト:加来幸樹(株式会社セプテーニ クリエイティブ部チーフディレクター)
受講料:
無料
受講対象者:
現役大学生35名(美大生以外も歓迎!)※ 参加定員を追加致しました。(6月30日)
会 場:武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
主 催:
武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ/株式会社ラナエクストラクティブ

<会社情報>
株式会社ラナエクストラクティブ http://www.ranaextractive.com/
【 interactive inspiration 】 をテーマに掲げ、インタラクティブ広告を中心に据えた、
あらゆるクリエイティブ表現を生み出す、デジタル系クリエイティブ集団。
Web制作だけではなく、インタラクティブを中心に据えたイベントプロデュース、
グラフィック制作、グッズ開発、映像企画など、その領域は多岐にわたる。

主な受賞歴:
文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品、CODE AWARD、
PromaxBDA GLOBAL EXCELLENCE AWARD、東京インタラクティブ・アド・アワード、
グッドデザイン賞など受賞多数。

<登壇者プロフィール>
太田伸志
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株式会社ラナエクストラクティブ
取締役CCO/プランナー
1977年宮城県生まれ。
インタラクティブプランニングをより重視すべく、株式会社ラナエクストラクティブを設立。
SONY、HONDA、LOUISVUITTON などの企業ブランディングを目的としたコンテンツ企画から、
東京国立博物館、国立西洋美術館、豊田市美術館などの展覧会PRまで、
インタラクティブを中心に据えたプロモーション開発において幅広い実績を持つ。
最近では映像の脚本や、キャラクター創作、絵本・マンガなどの執筆など、
従来の枠にとらわれないフリースタイルな作家活動も。日本酒が好き。

 

<登壇者プロフィール>
加来幸樹
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株式会社セプテーニ
クリエイティブ部 チーフディレクター
1983年福岡県生まれ。
2006年セプテーニ入社。コミュニケーションデザイン領域のプランナー/プロデューサー、
ソーシャルメディア戦略コンサルタントなどを経験した後、2012年10月より現職。
国内外の大手アプリ事業者を中心としたクリエイティブディレクション業務に加えて、
80名を超えるクリエイティブチームの制作クオリティ管理についても管掌する。
またプライベートではTimeTicketを通じて年間150件以上の依頼を受ける
ネーミング・コピーライターとしても活動中。

【Archive】

てがきかく会は、「てがき(手描き)」で「きかく(企画)」を理解する試みである。
かつては、壁画などに見られるように、その時の状況や伝達事項を絵で表現していた。
つまり、人間が持つ本能的なアウトプットは「てがき」なのである。

<Agenda>
1. 企画書を解剖する
2. 企画の表側の謎を解き明かす
3. 企画の裏側の謎を解き明かす
4. 企画書を見せてみよう

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1. 企画書を解剖する
企画書とは、以下で構成されているものを指し、究極的には6ページで収まってしまうものである。
A. 表紙(1ページ)
B. ターゲットと課題設定(2ページ、3ページ)
C. アイデア(4ページ)
D. KPIとオチ(5ページ、6ページ)

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2. 企画の表側の謎を解き明かす
●ターゲットとは?
<ターゲットを知るためのワークショップ(10分)>
WS① 自分を表す6つの要素を書き出す(出身、好物、特徴、etc.)
WS② WS①の情報をもとに、5〜6人グループ内で自己紹介をしてみる

ターゲットとは、このソーシャルな時代において、20代、30代、女性、男性といった枠組みで設定することは意味を成さなくなってきている。
「人」そのものではなく、「人と人との関係性」をターゲットとし、この関係性をどう変えるのかが目的であり、企画なのである。

●課題設定とは?
課題とは、アイデアが解決するものである。
アイデアは課題の先にしか存在せず、逆に言えば、課題の先に必ず存在するものなのである。

☆ポイント
ターゲットが考えていそうなこと(ネガ・ポジ)を考える

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3. 企画の裏側の謎を解き明かす
●KPIとオチとは?
KPI (Key Performance Indicator) = 評価指標

企画がぶつかる3つの“できない”を解消するために、KPIは必要不可欠である。
a. 説得できない
b. 判断できない
c. 評価できない

誰が見ても、同じく検討できる定量的なKPIが必要。
そして、最後に壮大なオチを付け加えることで、相手の気持ちに働きかけることができる。

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●定量的なKPI
・売り上げ(企画を経て、売り上げがどう変わったか)
・広告換算価値(企画がどのメデイアでどれくらい話題になったか)
・意識(企画を経て消費者の意識をどう変化させたか)

●壮大なオチ
・規模(日本や世界の社会問題に結びつける)
・時間(未来に表れるだろう問題に先回りする)
・ロマン(大和魂、白馬の王子様など、DNAに染み込んだ人間の夢)

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<今日の課題テーマ>
「すごい夏祭りのご提案」をしよう!

WS① ターゲットと課題設定を決める
「◯◯な◯◯」となるように設定する

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WS② 設定したターゲットの考えそうなポジティブなこととネガティブなことを考える
ターゲット自身、その周囲の人間関係など、思いつく限りポストイットに書き出していく

WS③ タイトルとちょっとしたイラストでアイデアを描く
ポジとネガを組み合わせて、「自由」に「一言」でアイデアを出す
※現実的にどうやってやるのか、予算的に実現可能かなどは考えなくてよい

WS④ アイデアを一つに絞り、KPIとオチ、表紙を加える
表紙は企画を一言で表す言葉を使う(伏線を張るのは高度なテクニックだが有効である)

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4. 企画書を見せてみよう
作った企画書と内容を、それぞれのグループでプレゼンテーションした。

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<まとめ>
・企画書の基本構造は6ページ。あとは、これらをブラッシュアップして情報を肉付けするだけである。
・企画書作りはギリギリの制限時間で、いかに質を上げることができるかがポイントである。
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Categorised as: EVENT, Workshop

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EVENT> July 2015