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美大ラウンジ(裏)

美大、デザインラウンジの「裏」の話を、手羽イチロウとその仲間がお伝えするブログです。

2015年01月23日

卒業制作のブーム

昨日は
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神奈川大学横浜キャンパスに行ってきた手羽です。
手羽が一般大に行く用事は、ほぼ全国大学史資料協議会の仕事。
久しぶりに一般大に行くと、男の子が多くてドキドキしちゃいますね(いや、そういう意味じゃなくて)

 

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去年オープンした神奈川大学展示ホールの常設展は、大学史関連がメインで見応えがあるんだけど、
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企画展「近藤友一郎和船模型の世界」もなかなか面白かったです。

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恒例の学食チェック。スタミナ焼き定食500円なり。

学内にわたせせいぞうさんが
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神奈川大学のために書き下ろした原画が何枚も飾ってあったので、「こちらの出身なんですか?」と聞いたところ、外国語学部国際文化交流学科の特任教授なんだそうで。
・・・いや、ノーコメントで・・。

んで、「横浜方面へ行くんだから」と
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いつも手羽絡みの企画ではお世話になってる碓井先生の川崎総合科学高校デザイン科作品展にも行ってきました。
いわゆる「卒業制作展」です。
現3年生は2012年に第9回ムサタマトークをやった学年ですからね。

授業課題レベルが高く、「こんなことを高校で教えてて、こういうものが高校生で作れるんだ・・・」と感動します。
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ちなみに碓井先生が「東京造形大から大きなお花が届きました!」「今度は東京工科大から!」と無言のアピールをするので、
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手羽もお花を・・・。
碓井先生、「武蔵野美術大学から頂いた」ではなく「手羽さんから頂いた」とちゃんと表記してくださいね。
あとは川崎総合さんからのムサビ希望者が(以下略)

 

卒業制作といえば、「卒業制作のブーム」があると思ってまして。

前年に文字を立体化した作品が優秀賞取ると、翌年はその手の作品が一気に増えたりすることがままあり。
私達は「フォロアー」と呼んでますが。

「ブーム」と書くと悪い印象があるけど、よく書けば「新しい手法が発見され、進化する」かな。「次世代への兆し」。
オリンピック体操で新しい技が作られると、次からはそれがベースになるようなもので。
アニメキャラをフュギュア化すると昔は顔の形がおかしかったんだけど、ある時に立体化してもおかしくならない顔の形(パーツの関係)が発明され、それが爆発的に広がった・・・って話を聞いたことあります。

2年前だったらいくつもあったのに今年はほとんど見かけなかったのが「プロジェクション・マッピング」。
「プロジェクション・マッピングやってます!!」と大々的に作品の売りにする時代は終わり、「作品の中の一部」として使うケースが増えてきてるってことなのかもしれません。
そう考えると、いかにも「3Dプリンタで出しました!」的な作品も減ったような。
それがあるべき姿だと思ってます。

今年の彫刻は「具象系」が多かった印象を受けたけど、これはブームなのか今の傾向なのか。
一方、毎年一定数あるのが「マンガ・アニメのキャラクター分析」と「沢山の色を違う素材で表現」かな。

また、ブームではないんですがパフォーマンス系がこの数年ですごく増えてます。
ただ芸祭と違ってイベントタイムテーブルは卒展では調整されないので、同じ時間にいろんな場所でいろんな学科のいろんな学生さんがやってるのが実情。
調整は・・・無理でしょうね・・・。

約1400人が出品してる4日間だけの展覧会だから、30分とかパフォーマンス系一つに拘束されるのは時間的に難しい。見ても1,2イベントが限界。
個人的には「卒展」という場所でのパフォーマンス系は見せ方を変えないとかなり厳しいなあ、お客さんを集めるのは大変だろうなあ、と最近感じてます。
(「卒業制作」ではなく「卒業制作展では」という意味です)
むしろパフォーマンスをやっていない時間をどう見せるかが卒展におけるパフォーマンス系の宿命かもしれません。
「カラの舞台を見せてもあんまり意味がない」ではなく「それを見られることを前提にした制作」というか。

 

「手羽の卒業制作12ヶ条」からスタートし、卒展から感じることをつれづれ書いてきました。
毎回補足してましたが、ここには「教育的効果」「美術表現」の視点は含めていません。
「手羽は教員じゃない」ってのもあるんだけど・・・勘のいい方ならもうお気づきだと思いますが、・・・手羽が中途半端な卒業制作を作ってしまった1人なんです。
「卒業記念制作」のつもりで作ってましたから。
制作中は周りが全然見えなくなり、終わった後に「なんでこんな作品展示しちゃったんだろう・・」と後悔しましたから・・・。

このシリーズで一番言いたかったのは、「卒業制作・研究」と「卒業制作展」は別物、です。
「卒業制作」であれば本人が納得してれば何作ろうが知ったこっちゃないけど、「合同展覧会」となると話は別。
人に見られるものだからちゃんと作ってほしい。
また、「クローズドな研究」では許されることも「大多数に公開される展覧会やWEB」ではNGなケースもあります。
前も書きましたが、「卒業制作・研究」に単位はつくけど「卒業制作展」には単位はないんです。
展示に向かない論文・制作物・研究を無理やり展示する必要はないわけで。

最後に。
卒業制作12ヶ条の通りにやると、多分カチンコチンな作品にしかならないっす(笑)
そういうテクニカルなことを無視した、突き抜けた学生さんらしいパワーがある方が見てる側も気が楽だったりするんで、「ま、そういう視点もある」ぐらいに受け止めてもらえれば十分です。
火事を起こさない程度に(ぼそっ)

 

実はこれまでの卒業・修了制作で、恐らく今まで誰もやったことがなく、やりようによっては面白いテーマがありまして。

それは何かというと、「卒業・修了制作展」をテーマにした卒制です。
「卒展のサイン・ビジュアル計画」じゃ想定内で、「卒展をデザインします」な規模の。
ムサビを使った社会実験。
芸祭でできるんだから卒展でもできると思うんだけど。
東京工科さんはこういうことやってるし。
最新のクラウド技術を用いた学内システムを学生が構築

誰かやらないかなー。
ただ、実際にやろうと思うと、少なくとも他美大も含めた前年の卒業制作展をみっちり取材して、計画的にチームを作って、すごい量の調整をあちこちとやらないといけないんだけど。
今の1,2年生どうですか?

 

以上、というわけで明日は美大卒展スケジュールその2を出す手羽がお送りいたしました。
まだ公開してない美大さんは今日中にWEB公開してねー。

 

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